ドーベルマンとは
19世紀末、ドイツのブリーダー、カール・フリードリヒ・ルイス・ドーベルマンによって警備犬として生み出されました。
ドーベルマン氏は自分の職種の関係上優秀な警備犬の必要性を感じ、ジャーマンシェパード・ドックとジャーマンピンシャー、ロットワイラー、マンチェスター・テリアとの交配によって生み出されたため、極めて強い警戒心と攻撃性を兼ね備えた代表的な犬種でした。
19世紀末、ドイツのブリーダー、カール・フリードリヒ・ルイス・ドーベルマンによって警備犬として生み出されました。
ドーベルマン氏は自分の職種の関係上優秀な警備犬の必要性を感じ、ジャーマンシェパード・ドックとジャーマンピンシャー、ロットワイラー、マンチェスター・テリアとの交配によって生み出されたため、極めて強い警戒心と攻撃性を兼ね備えた代表的な犬種でした。
ルイス・ドーベルマン氏によって攻撃性のある犬種として作られたドーベルマンですが、その後は家庭犬・愛玩犬として飼いやすい性格に変えるため、多くのブリーダーが性格の穏やかなドーベルマン同士の交配を長きによって続けた結果、現在のドーベルマンは大変明るく穏やかな性格に改善されて、攻撃性を強く持った激しい性格のドーベルマンを探すほうが難しいくらいで、実際に葵ケンネルのオーナーもそのような凶暴なドーベルマンを見たことがありません。
特にその甘えん坊の性格は、全犬種の中でも一番と言えるほどで、室内飼いをされているドーベルマンはいつも家族のそばにべったりとくっ付いていないと気が済まないくらいに甘えん坊です。
古くは「ドーベルマンギャング」 最近では「バイオハザード」などといった映画に登場してくる凶暴なドーベルマンはあくまでも映画の中の作り話です。
逆に、その精悍な顔つきとスタイルなのに大変な甘えん坊というギャップが良いということで、独り暮らしの女性が飼われるケースも多々ありますし、小さなお子様がおられるご家庭でも何の問題もなく家族の一員として生活しています。
さて、それではどんなドーベルマンを選べば良いのでしょうか?
まずは性格ですが、席にも述べましたように現在では凶暴性を持ったドーベルマンは探すのが難しいほどです。
しかし、両親の性格やその犬舎の育成環境等によって各個体の性格にもかなりの差が出る場合がありますし、劣悪な環境で生まれ育った子犬は、後に酷い皮膚病やその他疾患が現れることもあります。
従って、ドーベルマンの子犬を選ぶ時は親犬と犬舎を見学して、その親の性格と犬舎の育成環境をしっかりと把握したうえで子犬を選ぶことをお勧めします。
次によりスタンダードに近い正しいドーベルマンであるかどうかです。
特に骨量、骨格構成に関しましては大切です、骨量が乏しく骨格構成の悪い子犬は体重の増加とともに体のどこかに負担がかかり過ぎ、歩様や動きに支障をきたし、ドッグランや広い場所で思いっきり走ったり飛び跳ねたりという犬としての楽しみを味わうことができす、病院通い、体重制限などで寂しい一生を送らなければならないことになってしまいます。
しかし、一般の愛犬家さんが正しい骨格構成を見極めることは非常に難しいことです。
そこで大切なのは子犬の長所も短所も正直に話してくれる良心的なブリーダーを見極める目です、親犬や子犬に対してどのような考え方の下でブリーディングしているのか? 営利目的が第一ではなくドーベルマンが本当に好きなブリーダーなのか? これから長く付き合いをしていけるブリーダーなのか?そんなことに着目してみるのが良いかと思います。
また、血統も非常に大切です。
子犬が将来的にどんなドーベルマンに成長するのかは、80%以上血統に左右されるといっても過言ではないと思います。
大した血統でもないのに名馬として名を残したオグリキャップのような例もありますが、それはサラブレッドの世界でも数%の低い確率で、ドーベルマンにでも同じことが言えます。
良い血統の両親から生まれた子犬、血統書に多くの名犬の名が刻まれた子犬は、見た目も良いドーベルマンに成長する確率が高いですし、性格的にも安定した子に育つ確率がひじょうに高くなります。
チャンピオンの称号をもった名犬達は見た目は勿論のこと、性格的にもひじょうに安定している場合がほとんどです。
チャンピオンの称号を得るためにはドッグショーで良い成績を残すことが必須条件となりますが、ドッグショー会場は何百頭もの色々な犬達とそれに関係した多くの人間がひしめき合う場所で、そこで初めて会う知らない審査員に突然色々か角度から体を触られたり、口を大きく開けられて歯並びを見られたりというプレッシャーの中でも怯まない情緒の安定した犬でなければ成し得ることは出来ません。
また、東京から大阪、東京に戻って今週は沖縄、と毎週にわたっての長時間の輸送等にも耐えられ、体調を崩すこともない強靭な体力と精神力を併せ持っているのもチャンピオン犬で、子犬はその長所を受け継いで生まれてくるのです。
親犬、犬舎、ブリーダーの資質、血統を良く確かめ、長く健康に楽しく生活できる家族の一員をお選びください。
ドーベルマンの子犬を家族の一員として迎え入れる場合、そのお値段とどこで購入するのが一番良いのか?悩む方も多いかと思います。
ここでは、ペットショップ・ブローカー・ドーベルマン専門ブリーダーによる犬質やお値段の違いについてご説明させていただきます。
それでは、何処で購入すれば良いのでしょうか?
ペットショップでは通常ドーベルマンの子犬がショーケースに陳列してあるケースはほとんどないため、ショップにお願いして子犬を仕入れてもらうことになると思いますが、子犬の仕入れ先は提携繁殖者か子犬のオークションで競り落とす形になると思います。
そのため、親犬や犬舎の育成環境を実際に自分の目で見て確認することが出来なく、またショップではドーベルマンの専門知識を持っていないケースがほとんどの為、今後の躾や健康管理、断耳をする場合は獣医師の紹介やケア等に関してはオーナー様ご自身で調べるなどの必要があると思います。
また、仕入れてもらった子犬が気に入らなかったり、体調や犬質に不安がある場合でも購入を断ることができないというリスクも伴う場合が多いと聞きます。
多くは、提携している繁殖者からの出産情報を得て、犬舎で子犬の写真を撮影しショップのHPに掲載して販売するというシステム。
場合によってはその犬舎まで付き添って見学を許してもらえるケースもあるようですが、販売責任者はブローカーで、ドーベルマンの専門知識に乏しい場合が多いと聞きます。
絶対的に勝っているのは、情報の質の違い、情報量の多さです。
子犬を迎えるための準備、その後の躾や健康管理の方法、断耳を希望する場合はその獣医師の紹介やケアの仕方など、専門的な質の高いサポートを得られるということです。
また、高い意識を持ちより良いドーベルマンのブリーディングに努めている場合がほとんどですので、犬自体の質は元より病気や先天性異常が発生する確率も極めて少なく済むと思います。
一口でドーベルマンのお値段といっても、安い場合は数万円から高い外国輸入犬などは1000万円を超えたりとピンからキリまで色々です。
提携繁殖者からの卸値、子犬のオークションでの落札価格に、ショップの手数料や利益を上乗せした価格で購入することになります。
繁殖者やオークションでの卸値は安い場合で1~3万円、高い場合でも10万円前後、あとはショップがどれだけ利益を上乗せするのかで値段は決まります。
従って、本来1万円~10万円の子犬が20万円にも30万円にもなる可能性があります。
ペットショップ同様、提携繁殖者からの卸値にショップの手数料や利益を上乗せした価格で購入することになります。
ネットで検索すればそのようなショップは簡単に見つかりますので、葵ケンネルのオーナーも時々そんなサイトを見たりもするのですが、基本的に拘りをもったドーベルマンブリーダーはペットショップやブローカーに子犬を卸すことはしませんので、やはり子犬の質という点では専門ブリーダー作出犬と比べワンランクもツーランクも劣る場合が多いように思いますし、当然ながら子犬の質と価格が伴わない場合も多いと思います。
自身の犬舎で生まれた子犬を直接お客様にお引渡しするわけですので、ペットショップやブローカーから購入する場合におきる中間マージンが全く発生しないため、血統や子犬の質にあったお値段で購入できます。
しかし、中には何もわからない素人さんと見ると、子犬の質に伴わない高額な値段を付ける輩もいるとも限りませんし、逆に10万円前後の安価で提供してくれるブリーダーもいるようですが、安かろう悪かろうにならぬよう、どちらにしても先に述べましたように信頼できるブリーダーを見極めることが大切になってきます。
参考までに、葵ケンネルでは両親共にチャンピオン、父親のみチャンピオン、母親のみチャンピオンの子犬の場合、通常35万円程度の価格帯を設定していますが、もし葵ケンネルのドーベルマンをペットショップやブローカーから購入した場合、50万円~70万円以上の価格になるのではと思います。
葵ケンネルで生まれた子犬は、大切な家族の一員として幸せな生涯を終えてほしいと考えていますので、その将来を見極めることができないペットショップやブローカーへの卸しはお断りしています。